
キャリアコンサルタントの養成講座はたくさんあるな・・・
失敗しないように選ぶ方法ってあるのかな?
どんなところに注意すればいいんだろう?
今回はこんなお悩みにお答えします。
【この記事の信頼性/筆者紹介】


この記事を書いている私は、某大手企業の人事管理職をしている匿名係長です。
私も養成講座を経て、キャリアコンサルタントを取得しました。
今回は私も悩みました、キャリアコンサルタントの養成講座の選び方について、経験者だから分かる注意点を書いて行きます。
それでは行きましょう。
この記事を読むメリット
・キャリアコンサルタントの養成講座の選び方が分かります
・キャリアコンサルタントのおすすめの養成講座がわかります
・キャリアコンサルタントの将来性がわかります
キャリアコンサルタントの養成講座の選び方

キャリアコンサルタントの養成講座の選び方については、下記の4つを注意してください。
- 受験団体を決める
- 専門実践教育訓練給付金制度がある講座を選ぶ
- 学習内容の充実度
- サポート体制
1つずつ解説していきます。
受験団体を決める
キャリアコンサルタントは2つの受験団体があります。
- キャリアコンサルティング協議会(通称:キャリ協)
- 日本キャリア開発協会(通称:JCDA)

2つの団体は、目指す方向性が違うため、実技試験の評価項目が変わります。
養成講座に通ったあと、「キャリ協で受験するのか」、「JCDAで受験するのか」を決められますが、養成講座の実技試験対策は、どちらかの団体に特化した教え方をします。
ですから、効率よく受験するには、まずは受験団体を決めることをオススメします。
それでは、2つの団体の違いについて説明します。
キャリ協とJCDAの違い
キャリ協とJCDAは大きく3つ違いがあります。
- 目指す方向性
- 実技試験の内容
- 難易度
1つずつ解説していきます。
目指す方向性
キャリ協とJCDAは目指す方向性が違います。
当然、「キャリア支援」という目的は両団体とも同じです。
キャリアコンサルティング協議会(キャリ協)
キャリ協のホームページのキャリア・コンサルタント行動憲章に以下の内容があります。
キャリア・コンサルティングの目的は、「相談者が自分で自分の問題を解決することであり、相談者自らが本来持っている自分らしさに気づき、自分らしさを発揮して生き生きと活動すること、すなわち、相談者が自分自身の存在価値を追求することができるよう支援すること」である。キャリ ア・コンサルタントは、このキャリア・コンサルティングの目的を明確にしたうえで、支援活動を行う。
キャリアコンサルティング協議会 ホームページより抜粋

つまり、相談者の「自分らしさ」の追求と、問題解決の支援を行うことを目指しています。
日本キャリア開発協会(JCDA)
ホームページ上の「協会からのご挨拶」に以下の内容があります。
本協会はキャリアカウンセリングを推進、展開する上で、「人の内的成長」を支援する「カウンセリング」の基本的考え方をもとに、さまざまな活動、能力開発支援を行っていることです。こうした考え方は、キャリアカウンセリングの旧来の考え方に大きな変化を及ぼすと考えています。すなわち「問題解決志向」モデルから「成長開発志向」モデルへの転換です。つまり、すべての人間が成長しようとするなら、キャリアカウンセリングの対象者は「問題を抱えた人」だけでなく、すべての国民がキャリアカウンセリングを受ける権利があるということです。
日本キャリア開発 ホームページより抜粋

つまり、JCDAは「人の内的成長」、「成長開発」を支援することを目指しています。
(まとめ)両団体の目指す方向性
◆キャリ協・・・相談者の「自分らしさ」の追求と、「問題解決」の支援
◆JCDA・・・「人の内的成長」、「成長開発」を支援
となります。
詳しくは、下記の記事にまとめています。
実技試験の内容
実技試験の内容も異なります。
キャリアコンサルタントの資格試験は大きく「学科」と「実技」の2つに分かれます。
- 学科試験
- 実技試験(論述+面接)
「学科試験」は両団体同じ試験です。
「実技試験」が両団体、異なります。

実技試験は「論述試験」と「面接試験」に分かれますので、違いを解説します。
論述試験
キャリアコンサルティング協議会の論述試験
クライエントとキャリアコンサルタントの逐語が1パターンあります。
その逐語を読んで4つの問題に対し、記述します。
特徴は、逐語のキャリアコンサルタントの欄が空白になっており、その空欄をどのように応答するのかを記述します。
日本キャリア開発協会
クライエントとキャリアコンサルタントの逐語があり、その後の対応が2パターンに分かれています。
2パターンのうち、1パターンはキャリアコンサルタントの発言が不適切なものになっています。
問題は4問あり、5つの指定語句を使用して解答文を作成します。
面接試験(ロールプレイ)
- CC協議会・・・①態度・②展開・③自己評価
- JCDA・・・①主訴・問題把握/②具体的展開/③傾聴
また、実技試験の面接試験が終わると、口頭試問に移りますが、そこで聞かれる内容も異なります。
口頭試問
- CC協議会・・・①出来たこと・出来なかったこと、②主訴・見立て、③今後の展開
- JCDA・・・①出来たこと・出来なかったこと、②主訴・見立て、③今後の展開、④将来展望(資格をどのように活かすのか
難易度
上記の通り、試験内容と評価基準も異なるため、難易度も異なります。

下記の表は、両団体の合格率をまとめたものになります。

受験団体のおすすめはキャリアコンサルティング協議会
受験団体は「キャリアコンサルティング協議会」をおすすめします。
理由は下記の2点です。
- 上位資格である「キャリアコンサルティング技能士2級」はキャリ協主催であること
- 多くの養成講座はキャリ協に親和性があること

迷った方は、「キャリ協」を選んでください。
キャリ協でおすすめの養成講座は「ヒューマンアカデミー」です。

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ヒューマンアカデミー公式サイトをみる目指す方向性として、JCDAが良いな・・・
という方は、「日本マンパワー」がおすすめです。

日本マンパワーの資料請求は、「BrushUP学び」という、まとめサイトが便利です。
ぜひ参考にされてください。
専門実践教育訓練給付金制度がある講座を選ぶ
2つ目の注意点は、専門実践教育訓練給付金制度がある講座を選びましょう。
教育訓練給付金とは・・・
労働者の主体的なスキルアップを支援するため、厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練を受講・修了した方に対し、その費用の一部が支給される制度です。
引用:厚生労働省
対象となる教育訓練は、そのレベルなどに応じて3種類があり、それぞれ給付率が異なります。
教育訓練給付金は3種類あり、それぞれ対象となる講座や給付率が変わってきます。
専門実践教育訓練給付金は、最大70%の給付があります。
教育訓練の種類 (給付率) | 対象講座 | 具体的な例 |
専門実践教育訓練給付金 (最大70%/上限56万円) | ・業務独占資格 ・デジタル関連講座 ・大学院、大学などの課程 ・専門学校の課程 | キャリアコンサルタント、介護福祉士 社会福祉士、美容師、保育士、調理師、 MBAなど |
特定一般教育訓練 (最大40%/上限20万円) | ・業務独占講座 ・デジタル関連講座 | 社労士、宅建士、行政書士 大型自動車第一種免許 税理士など |
一般教育訓練 (最大20%/上限10万円) | ・資格取得を目標とする講座 ・大学院などの課程 | 英語検定、簿記検定、ITパスポート 修士の学位などの取得を目標とする課程など |

養成講座は約30万円ほど。
専門実践教育訓練給付金を利用することで実質、約9万円で養成講座に行くことが可能です。
利用するには、条件があります。
詳しくは下記のブログにまとめております。
厚生労働省が認定している講座
原則として、厚生労働省が認定している講座であれば、専門実践教育訓練給付金の対象になる講座に該当します。
なお、厚生労働省が認定する講習は、2021年4月1日現在で「21講習」あります。
引用元:厚生労働省ホームページより
実際、対象機関が多すぎて、何を基準にして選べばいいのか分かりませんよね(泣)
そこで、対象機関の中でも対象地域が多く、大手で評判のよいスクールを3つ絞り、比較してみました。
それぞれのメリット、デメリットをご覧いただき、ご自身の地域で養成講習が開催されているのかをチェックしてみて下さい。
学校名 | 費用 | 特徴 | 対象地域 |
![]() | 374,000円 | ・JCDA認定CDAの受験資格が得られる CDA(キャリアデベロップメントアドバイザー)の 最大のネットワーク | 18県 |
![]() | 347,341円 | ・受講者ポータルサイト「MANAC」が便利。 ・オンラインでの学びがスムーズ ・全て校舎が駅近にある ・入学金が免除になる方法が多数あり | 18県 |
![]() | 302,500円 | ・試験対策講座が豊富 ・無料のおためしWEB受講制度あり | 16県 |

おすすめはキャリ協に親和性が高い、ヒューマンアカデミーです。
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ヒューマンアカデミー公式サイトをみる学習内容の充実度
3つ目は、学習内容の充実度を確認しましょう。
- テキストの分かりやすさ
- 受講者のポータルサイトの有無
- 実技試験対策の有無
- オンライン対応の可否

学習内容の充実度は公式ホームページなども参考になりますが、SNSなどで検索し、一次情報を得るのも1つの手です。
サポート体制
最後の4つ目は、サポート体制がしっかりしているかどうか確認しましょう。

特に気になるのは、振替受講が可能かどうか、転勤した場合の転校制度があるかどうか。
下記の3社は大手で対象地域も多く、問題ありませんね。
スクール名 | 評価 | 金額 | 特徴 | 対象地域 | 公式サイト |
![]() | (4.0 / 5.0) | 374,000円 | JCDAとの相性〇 | 18都道府県 | 詳細を見る |
![]() | (5.0 / 5.0) | 347,341円 | オンラインの実績多数 | 18都道府県 | 詳細を見る |
![]() | (4.5 / 5.0) | 302,500円 | 対象地域少ない | 16都道府県 | 詳細を見る |
キャリアコンサルタントの合格までの勉強方法

私はキャリアコンサルタントをオールA評価で一発合格することが出来ました。

合格までの道のりを赤裸々に書いています。
気になる方は、ご覧ください。
キャリアコンサルタントの将来性


キャリアコンサルタントは、心理系の国家資格として今大注目の国家資格です。
厚生労働省がキャリアコンサルタント養成計画を策定していますので、養成期間の10年間は特に取得しやすくなっているとも言えます。
キャリアコンサルタントの将来性については、下記の記事にまとめています。
キャリアコンサルタントは取得費用が高額です。
せっかくなら、安く取得したいですよね・・・
わたしはキャリアコンサルタントを最安値で取得する方法の記事も書いています。
さいごに

いかがだったでしょうか。
今回はキャリアコンサルタント養成講座の選び方。注意点を経験者が話します。というテーマでブログを更新しました。
おさらいですが、養成講座の選び方、注意点は下記の4点です。
- 受験団体を決める
- 専門実践教育訓練給付金制度がある講座を選ぶ
- 学習内容の充実度
- サポート体制

キャリアコンサルタントを取得して自分自身のキャリアアップを目指しましょう!
さいごまでご覧頂きありがとうございました。
スクール名 | 評価 | 金額 | 特徴 | 対象地域 | 公式サイト |
![]() | (4.0 / 5.0) | 374,000円 | JCDAとの相性〇 | 18都道府県 | 詳細を見る |
![]() | (5.0 / 5.0) | 347,341円 | オンラインの実績多数 | 18都道府県 | 詳細を見る |
![]() | (4.5 / 5.0) | 302,500円 | 対象地域少ない | 16都道府県 | 詳細を見る |

個人的にはヒューマンアカデミーをおすすめします。

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ヒューマンアカデミー公式サイトをみるJCDAで受験したいという方は、「日本マンパワー」がおすすめです。

日本マンパワーの資料請求は、「BrushUP学び」という、まとめサイトが便利です。
さいごまでご覧頂きありがとうございました。
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