面接っていつもうまくいかないんだよな……
緊張してしまって頭が真っ白になる……
転職面接の流れや質問の順番が分かれば、事前に対策出来るんだけどな……
今回はこんなお悩みにお答えします。
この記事を書いている私は、某大手企業の人事管理職をしている匿名係長です。
新卒採用と中途採用の採用責任者をしています。
現在では、年間500名ほど面接しており、実際に合否の判断をしています。
今回はそんな私が、転職面接の流れと質問の順番、気を付けるポイントをお話したいと思います。
それでは行きましょう。
この記事を読むメリット
・転職面接の流れと質問の順番が分かります。
・転職面接での無難な答え方がわかります。
・転職面接を成功させるポイントが分かります。
転職面接の流れと質問の順番は?どんな感じの雰囲気?
転職面接は、ほぼ下記の7つ流れで進んでいきます。
- 面接室入室
- 着席
- 自己紹介
- 経歴確認
- 退職理由(転職の軸)
- 職務経歴書で気になる事
- 逆質問
最近はWEB面接も増えてきています。
WEB面接でも、参考になる情報がありますので、最後までご覧ください。
①面接室入室
面接前は、「控室」で待つことが多いです。
控室では、適性検査を受検したり、交通費の清算をする時間となります。
控室で気を抜かないようにしましょう。
事務員の女性もスパイの可能性があります。
私の会社では、控室の様子を事務員に見に行ってもらい、受験者の様子はどうだったのかと、ヒアリングします。
面接の時間になったら、人事スタッフがアテンドしてくれて面接部屋に入ります。
必ず、ノックをして、「失礼します」と声を出しましょう。
②着席
面接官から、着席してくださいと言われるケースが多いです。
指示があるまで待ちましょう。
着席したら、笑顔を出しましょう。
【Point①】
百戦錬磨の面接官でも、初対面の方なので、実際はかなり緊張しています。
面接者が笑顔を出してくれると、面接官も普段の力以上に良い質問をすることが出来ます。
ぜひ心がけてみてくださいね!
③自己紹介
着席した後は、自己紹介です。
●●さんですね。本日はよろしくお願いします。
はい、●●です。本日は、よろしくお願い致します。
その後、上手な面接官は、すぐに自己紹介に行かずアイスブレイクといって、受験者の緊張をほぐすための、YES/NOで答えることが出来る、クローズドクエスチョンをします。
【例えば】
- 昼食は食べてきましたか?
- 本日は仕事を休んで面接に来ていただいたのですか?
- 本日は電車で来たのですか?
- 今日のネクタイは素敵ですね。
- 素敵な時計ですね。
こんなアイスブレイクをします。
その後、受験者の緊張がある程度ほぐれてから、簡単で結構ですので、自己紹介をお願いします。
というような流れです。
【Point②】
自己紹介は、個人がアピールする場だと勘違いしている人がいます。
面接官側は違う目的なのです。
自己紹介の意味合いは、履歴書と面前の方が、同一人物か確かめている儀式です。
そのため、自己紹介は、長く話さないことがポイントです。
ですが、短すぎてもやる気が感じられないのでNGです。
個人的には30秒くらいがおすすめ。
自己紹介の内容は、氏名、年齢、最終学歴、勤務先(もしくは前職)自信のあるスキル程度でOKです。
長く話しすぎると、要約力の無い人なのかな?
自己中心的な人で相手の気持ちを考えられない人なのかな?
と感じてしまいます。
正直、面接の時間も限られていて、面接官も質問を考えています。
聞きたいことは、面接官が質問します。
30秒くらいで自己紹介が出来るように練習しましょう。
④経歴確認
次は経歴確認です。
履歴書に高校が書かれていなければ、高校名と学科を聞かれます。
高校名を聞く理由
高校名を聞くのは、地頭を図るためです。
中学校からは、自分の偏差値にあった高校に進むことが多いと思います。
元々地頭が良いのか、悪いのか、ここである程度判断が出来ます。
大学や専門学校に進学している人
大学や専門学校に進学している人の場合、どうやって進学したのかも聞かれます。
具体的には、「センター試験を受けたの?」、「推薦?」などです。
有名大学に進学しているひとの場合、下記のような印象を受けます。
- 推薦組は要領よく、真面目でコツコツ努力している人
- センター試験受験組は、真面目にしっかりと勉強してきた人(地頭がよい)
学歴に期間が開いている人
学歴に期間が開いている人は、下記の質問が来ます。
- 浪人していたのか?
- フリーターだったのか?
フリーターであっても、そこで何かを得ている方はたくさんいます。
嘘はついてはいけません。
百戦錬磨の面接官は、多少の違和感を察知して、納得できるまで深堀をしてきます。
嘘をつくと必ず矛盾が生まれます。
正直に、その時のエピソードを話しましょう。
大学を留年している場合
留年している場合、多くの方が下記のような言い訳をします。
- 留学する予定だったが、親が危篤状態になり支援がなくなった
- 自分の好きな業界に行きたいので、就職浪人した
など見え透いた嘘を話す方が多いです。
結局、深堀すると大学時代遊びすぎて、単位が取れなかった方が多いことが分かります。
正直に留年した理由を話して、自分に非があり、留年から得た教訓を言いましょう。
その方が、絶対に良い印象を持たれます。
私個人的には、沢山の失敗を経験している方が、要領よく仕事や人間関係をこなす人が多いと考えています。
人生経験が豊富な人の方が、柔軟性がありますからね。
現在(前職)の仕事内容
どんなことをやっていたのかを大まかに話しましょう。
具体的には下記のような感じ。
●●株式会社で法人営業をしていました。
営業先は主に官公庁です。
官公庁への営業のため、対個人に「人」として気に入られる営業というより
官公庁の担当者が、上司に説明しやすい資料作りを心掛けていました。
その為、担当者から、どんな形で上司に報告するのかまで確認するようにしました。
といった具合でしょうか。
面接官は職務経歴書を熟読しているので、多少の事は分かっていますが、記載できていない内容があればアピールしましょう。
上述の例で行けば、次の質問は恐らくこうです。
なぜ、どんな形で上司に報告するのか、まで確認したのですか?
官公庁の営業は、担当者レベルで決まることはほぼ無いため、担当者の上司が決裁権を持っています。
そのため、担当者が説明しやすい資料を作ることで、話が進みやすくなると考えました。
現在、上司はリモートワーク中心との事から、いつものWordの資料より、パワーポイントで資料を作成するほうが、説明しやすいのでは?
と仮説を持ち、確認しました。
といった答えになります。
常に相手目線の営業で、ビジネスの本質を突いた答えだと感じますよね。
このような方は、高評価です。
⑤退職理由(転職の軸)
業務内容の次は、退職理由です。
退職理由の答え方は、本当に難しいですよね。
簡単に、上司とウマがあわなくて・・・と答えてしまうと
実際に上司が悪かったとしても、面接官はその上司がどんな人か分からないので判断のしようがありません。
面接官はネガティブな人が多いので、むしろ、受験者側の方に問題があるのでは?
と思って悪い印象を受けてしまいます。
転職理由を答えるときの鉄則は、「転職の軸」を明確にして、そのギャップがあるということを伝えるべきです。
下記のブログに詳しく記載していますので、ご覧ください。
⑥職務経歴書で気になる事
退職理由(転職の軸)の後は、職務経歴書で記載していることを確認します。
面接官は、定量的な「数字」を意識します。
例えば
- 売上を前年比120%まで伸ばした
- 上半期の営業成績が全店で2位だった
こういう数字は、ぱっと見で気になります。
しかし、優秀な面接官は、その数字を鵜呑みにせず、「一般的にその数字がすごいのか」を徹底的に深堀していきます。
ですから、数字は必ず聞かれるものだと考え、質問に対する答えを必ず用意しておきましょう。
もしくは、聞いて欲しい内容はあえて曖昧にして、太字で目立たせ、面接官に聞いてもらいましょう。
面接官を上手に誘導することも面接合格の秘訣です。
⑦逆質問
面接官から、一通り聞き終わったら、受験者側からの逆質問の時間が設けられます。
この逆質問はアピールポイントです。
現在の社会情勢から、受験している会社の自分なりの問題点を聞いてみましょう。
例えば、とある自動車部品メーカーの面接であれば下記のような感じです。
- 電気自動車が今後増えてくると、御社が作っている製品は需要がなくなってくるのではないでしょうか?
- そのような現状を踏まえて、御社ではどのような対策を講じているのですか?
こんな質問は、とても会社としては痛い事ですが・・・
面接官としては、俯瞰して考えることが出来る人材だと、高評価です。
痛いところをついて、この受験者は考えることが面白いと印象に残る逆質問を考えてみましょう。
考えるヒントは下記のような内容があります。
- 受験会社の業界シェア
- 製品の需要
- 今後の社会トレンド
日常的にネットニュースなどを見ていれば、浮かんでくるものがありますよね。
さいごに
いかがだったでしょうか。
今回は転職面接の流れと質問の順番は?どんな感じの雰囲気?というテーマでブログを更新しました。
現在、転職エージェントに登録して活動をされていない方は、ぜひ転職エージェントに登録して見て下さい。
転職エージェントを利用するメリットは下記の3点。
- 転職エージェントにしかないクローズド求人がある
- 転職エージェントが年収交渉をしてくれる
- 面接のフィードバックが受けられる
転職エージェントをぜひ活用して、転職を有利に進めて行ってください。
詳しくは、下記の記事にまとめています。
その他、転職に関する情報をブログに記載しています。
かならず参考になりますので、ぜひご覧ください。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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