
キャリアコンサルタントを受験しようと考えているけど、独学で合格って可能なのかな?
養成講座の費用は高いし、試験対策講座なども高額・・・
出来れば、あまり費用をかけずに合格したいんだけど・・・
今回はそんなお悩みにお答えします。
【この記事の信頼性/筆者紹介】


この記事を書いている私は、某大手企業の人事管理職をしている匿名係長です。
キャリアコンサルタント資格試験は、養成講座を経由して一発で合格することが出来ました。
今回はキャリアコンサルタント試験は独学可能か?
というテーマでブログ更新していきます。
それでは、行きましょう。

この記事を読むメリット
・キャリアコンサルタント試験は独学で合格できるかどうかが分かります
・キャリアコンサルタントの勉強方法がわかります
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キャリアコンサルタント試験は独学合格は可能なのか?

結論から言うと、「学科試験」と「実技試験の論述試験」は独学で十分合格可能です。
一方、「実技試験の面接試験」は、独学では合格は難しいです。
下記の動画でも同じこと話していますね。

それでは、学科試験と論述試験は、なぜ独学で合格可能なのか。
面接試験はなぜ、独学では合格が難しいのかを解説していきますね。
学科試験は独学合格が可能

学科試験は、独学で合格レベルに達することが可能です。
なぜなら、養成講座に行っても、行かなくても学科試験に関しては、自分の努力次第で点数が変わるからです。

実際、養成講座に行っても、理論などは忘れているんですよね・・・
試験前に猛勉強して、点数をUPさせるしかありません。
学科試験の概要
出題形式 | 四肢択一のマークシート |
問題数 | 50問 |
試験時間 | 100分 |
合格基準 | 100点満点(2点×50問)で70点以上の得点 |
受験手数料 | 8,900円 |

学科試験は50問あり、7割以上の得点が合格ラインです。
私は、78点(39問)で合格しました。

学科試験の独学勉強方法
対策として実施したことは、以下の3点です。
- 過去問3回分を解き、内容を参考書を使って理解するまで繰り返す
- 模擬問題集を解く
- みん合の参考書を読む
これで、78点の点数を取ることが出来ました。
そして、「苦手分野の可視化」と「良く出題される分野を重点的に勉強する」ことをしました。
苦手分野の可視化
私がまず行ったことは、苦手分野の可視化です。
私が受験した、「第13回国家資格キャリアコンサルタントの学科試験」は以下の20分野が出題されました。
- 社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解
- キャリアコンサルタントの活動
- キャリアコンサルティングの役割の理解
- キャリアに関する理論
- 個人の特性の知識
- 職業能力の開発の知識
- 人事管理及び労務管理の知識
- 労働市場の知識
- 労働関係法令及び社会保障制度の知識
- カウンセリングの技能・知識
- グループアプローチの技能・知識
- 学校教育制度及びキャリア教育の知識
- 方策の実行の支援
- 意思決定の支援
- 相談場面の設定
- 自己理解の支援
- 仕事理解の支援
- キャリアコンサルタントとしての姿勢
- ネットワークの認識及び実践
- メンタルヘルスの知識
この20個のうち、自分が苦手な分野は、どこなのかを把握しました。

私は、理論が本当に苦手でした・・・
理論は当てずっぽうで1問あっているかどうか。
理論はとにかく覚えるしかありません。
良く出題される分野を重点的に勉強する
第1回から今まで、問題数が多く出題された分野は以下の3つです。
④キャリアに関する理論(7問)
⑩カウンセリングの技能・知識(5問)
⑦人事管理及び労務管理の知識(4問)
3つまとめると、16問です。
この分野の対策を、特に力を入れることで、合格に近づくと考えました。
詳しくは、「学科試験対策の記事」にまとめていますので、ご覧なってください。
また、合格したスケジュールについて、詳しくまとめています。
論述試験は独学合格が可能

論述試験もパターンが決まっており、独学でも合格できるものです。
私は、36点(50点満点)で合格しました。

私が受験した第13回の論述の平均点は31.1点だったため、平均点を大きく上回る点数で合格できました。
なお、国家資格キャリアコンサルタントは、2団体あり、それぞれ論述の内容が異なります。
私は、「キャリアコンサルティング協議会」で受験しました。
あわせて読みたい!
・キャリ協、JCDAの受験団体の違いは?

ちなみに……
私は養成講座の学校が主催する、事前の論述試験対策講座には、一度も行きませんでした。
最近では、私のようなブログの記事を読んだり、プロの方の解説本もあるので、行く理由が見つからなかったからです。
また、最近はプロが模範解答を無料でインターネットに記載しています。
書き方のコツが分かれば、特に難しいものではありません。
1~2万する高額の講習などに行かなくでも合格できます。
私が書いている論述試験対策の記事でぜひ無料で学んでください。
>>>論述試験対策の記事はこちら
参考にされてください。
実技面接試験は独学合格が難しい

面接試験は、「ロールプレイ」と「口頭試問」に分かれます。
15分の「ロールプレイ」が終わった後、すぐに5分の「口頭試問」が始まります。

「口頭試問」は聞かれることが決まっているので、独学でも合格点には到達できます。
一方、「ロールプレイ」は独学では、合格は難しいと思います。
実際の現場で、キャリア支援を行なっている、実務経験がある方でも、難しいです。

下記の表は、キャリアコンサルティング協議会出展、「キャリアコンサルタント試験試験結果」を抜粋し、まとめたものです。
回 | 受験資格 | 実技受験者数(人) | 実技合格者数(人) | 実技合格率(%) |
第20回 | 養成講座修了者 | 2,272 | 1,321 | 58% |
第20回 | 独学組(実務経験者) | 223 | 117 | 52% |
第19回 | 養成講座修了者 | 2,727 | 1,646 | 60% |
第19回 | 独学組(実務経験者) | 232 | 120 | 51% |
年々、合格率は同じになってきていますが、平均すると、「養成講座修了者」のほうが、合格率が高いことがわかります。

いやいや、ぶっちゃけあんまり変わらないじゃん!
養成講座に行かなくても合格できるんじゃない?

結果だけを見ると、そう思いますよね。
しかし、よく考えてみて下さい。
実務経験者の方は、相談業務を3年以上の経験がある方です。
つまり、それなりに相談業務になれているベテラン、レベルの高い方です。
そんなレベルの高い方でも2人に1人は「不合格」となってしまいます。
面接試験に合格するには、点数を取るための「クセ」や「コツ」があります。
そのため、面接試験は独学での合格は難しいと言えます。
面接試験対策の記事は、私も複数のブログを書いています。
面接試験をどうしても独学で合格したい方
私個人的には、あまりお勧めしませんが・・・
時間のない方、金銭的に余裕のない方は、以下の方法を検討してみて下さい。
- Youtubeで独学勉強する
- 現役のキャリアコンサルタントに有料で相談する
Youtubeで独学勉強する
YouTubeは、本当に勉強になります。
私が特にYouTubeでおすすめするのは、「津田裕子さん」の津田チャンネルです。
津田裕子さんは、キャリアコンサルタントとして活躍されている方で、本も出版されている方です。
実際にロールプレイの風景がカットなく発信されているので、非常に分かりやすい動画です。
私も、試験前は何度も拝聴しました。
現役のキャリアコンサルタントに有料で相談する
試験を受験して間もないキャリアコンサルタントに相談することもおススメです。
最近は、インターネットで探せば、すぐに見つかりますよ!
おすすめのプラットフォームは、「ココナラ」です。

最近、上場しましたし、CMも良く見るようになったので、ご存じの方も多いかもしれませんね。

スクールが行っている講座では、1回で20,000円ほどかかります。
しかも、抽象的な事ばかりで、具体的な事は言ってくれません。
会社としての責任があるので、なかなか具体的で断定的な事は発言できないんですよね・・・
一方、ココナラはフリーランスで登録している方が多く、1回3,000~5,000円が相場。
具体的なアドバイスも貰えますよ!
しかも、直前の試験を受験されている方なので、新鮮な情報が非常に参考になるでしょう。
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面接試験を独学で合格するための勉強時間

キャリアコンサルタントの合格率は高いです。
多くの時間を使って勉強しないと合格できない資格ではありません。
個人差はあるとは思いますが、実務経験がない方で100時間程度。
一方、実務経験がある方は50時間ほどあれば、十分合格ラインに乗ってきます。
キャリアコンサルタントの養成講座に興味がある方

独学合格を考えていたけど、養成講座に興味が湧いてきた!
という方は、もう少しお付き合いください。
キャリアコンサルタントの養成講座の費用
キャリアコンサルタントの養成講座は様々な運営機関が開校しています。
引用元:厚生労働省ホームページより
代表的なスクールでいうと、日本マンパワーやヒューマンアカデミー、LECなどがあります。
私のおすすめのスクールは、ヒューマンアカデミーです。

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養成講座について、もっと詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
キャリアコンサルタントの養成講座の雰囲気
キャリアコンサルタントの養成講座の雰囲気は、和気あいあいとしています。
大学のゼミのようなノリですが、年齢は様々で業種、職種も様々。
養成講座を卒業してからも仕事やプライベートで関りがあります。
社会人になって、このような同じ志を持った仲間に出会えたことに、本当に感謝しています。

現在では、養成講座の仲間4人でチームをつくって、セルフキャリアドックを実施しています。
頼れる仲間が出来ました!
私が感じた養成講座に行くメリットの記事も記載しています。
参考になれば幸いです。
キャリアコンサルタント資格を活かすには?

下記の表は、労働政策研究・研修機構が出展した、「キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」です。
「職業紹介・労働者派遣業」と「公務職業相談・職業紹介」が一番多いですね。
ハローワークや、民間企業の有名どころでいうと
- リクルートキャリア
- パーソルキャリア
- マイナビエージェント
- JACリクルートメント
- テンプスタッフ
- パソナキャリア
- スタッフサービス
- マンパワーグループ
などが、主な活躍の場となっているようです。

活躍の場の拡大

キャリアコンサルタントの内容に、「企業内キャリア形成」や「リカレント教育(学びなおし)」なども含まれることになりました。
これは、「働き方改革」や「人生100年時代」など、の日本の政策的な課題に対応できるようキャリアコンサルタントに期待しているからだと考えられます。
- 民間企業・・・セルフキャリアドック、企業内キャリアコンサルティング、キャリア支援環境整備
- 職業訓練校・・・ジョブカード作成支援、専門実践教育訓練、公的職業訓練などの学びなおし
- ワークライフバランス・・・子育て・介護などの仕事の両立に関するキャリア支援
- 人生100年時代・・・高齢者が活躍できる就業・転職の支援
- リカレント教育・・・キャリアアップ・再就支援
キャリアコンサルタントの活動状況
キャリアコンサルタントの活動状況として、企業では「週1回程度活動している」「不定期に活動している」が統計的に多く、学校、需給調整機関、地域では「ほぼ毎日活動している」が多くなっています。
また、学校および地域では「週2~3回程度活動している」も割合が大きいです。
これは、推測ですが、学校および地域では、70代の年配の方が多く、大学のキャリアセンターなどの非常勤勤務(週2~3勤務程度)の方が多いことが予測されます。

独立して、生計を立てている職種は?

「企業」では、「キャリアコンサルティングに関連する活動」以外で主に生計を立てているか、あるいは「キャリアコンサルティングに関連する活動」以外だけで生計を立てている者が、他に比較すると多いというデータが示されています。
一方、「学校・教育機関」では、「キャリアコンサルティングに関連する活動」で主に生計を立てている者が多く、「需給調整機関」でも「キャリアコンサルティングに関連する活動」で主に生計を立てている者か、それだけで生計を立てている者が、他に比べて相対的に多いようです。

年収は?

「キャリアコンサルティングに関連する活動」以外で生計を立てている者は「600~800 万円未満」「800 万円以上」である割合が高いです。
一方、「キャリアコンサルティングに関連する活動」で生計を立てている者は「200~400 万円未満」である割合が高い。
つまり、キャリアコンサルタントはサラリーマンと同等レベルの年収ということですね。

キャリアコンサルタントの活躍の場

キャリアコンサルタントの活躍の場
→企業、需給調整機関、学校教育関連
・40 代以上の中高年者が多く 30 代以下の若年者が少ない。
・東京大阪などの都市部に偏り、地方に少ない。
・勤務している場合、大企業に集中しており、中小企業に少ない。
・役職者が少なく、役職についていない者が多い。

キャリアコンサルティングに持ち込まれる多種多様な問題解決、相談、支援のニーズを考えた場合、キャリアコンサルタントの属性は多様であることが必要です。
すなわち、30 代以下の若年層、地方、中小企業、役職者で国家資格キャリアコンサルタントの登録者が増えることが期待されます。

逆に言えば、人数の多い、40代以降のキャリアコンサルタントよりも、20~30代のキャリアコンサルタントはそれだけで独自性が生まれるため、今が参入のチャンスと言えるでしょう。
さいごに

まとめ
・学科試験と論述試験は独学で合格可能。
→なぜなら、本や動画での対策が可能だから。
・面接試験は、独学では合格は難しい。
→なぜなら、試験で得点を得るための「クセ」や「コツ」があるから。
一発合格を目指すのであれば、養成講習に通うほうが最短の道だと思います。
養成講座については、比較の記事を書いていますので、ご覧ください。
おすすめの養成講座は、「ヒューマンアカデミー」です。
無料ですので、「オンライン説明会」や「資料請求」をしてみて下さい。

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また、私はキャリアコンサルタントの特化サイトを作っています。
キャリコンに興味のある方、キャリコンの試験を控えている方は、ぜひ一度ご覧ください。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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