キャリアコンサルタントに興味があるんだけど、働きながら取得できる資格なのかな?
実際に働きながらキャリアコンサルタントを取得した人の感想を聞きたいな・・・
今回はこんなお悩みにお答えします。
この記事を書いている私は、某企業で人事管理職をしている匿名係長です。
私は働きながらキャリアコンサルタントに挑戦し、無事に資格を取得することは出来ました。
今回は、私が実際に資格を取得したスケジュールや勉強法について記載していきます。
この記事を読むメリット
・働きながら資格取得が出来るかがわかります
・働きながら資格取得をした疑似体験が出来ます
・効率的に資格取得が出来る方法が分かります
キャリアコンサルタントは働きながら資格取得できる?
結論、働きながら資格取得をすることは可能です。
ですが、資格を取得しようと決めてからの6か月間は、週休1日になることは覚悟しておきましょう。
働きながら資格を取得することは可能
私の場合は、月の残業時間は40~60時間ほどでした。
上司に相談して、キャリアコンサルタントを取得するので……
と伝えた上で、土曜日は養成講座に行くため出勤が出来ないと伝えました。
約6か月間は勉強の時間を覚悟しておく
キャリアコンサルタントは養成講座に行くことが、合格への近道です。
そのため、私も養成講座に行き、約4か月間のスクールへの通学、試験までの勉強時間を覚悟しました。
キャリアコンサルタントへの近道は養成講座へ通うこと
キャリアコンサルタントへの近道は、養成講座に通うことです。
養成講座に行くと下記のメリットがあります。
- 養成講座に通った方が試験の合格率が高い
- 養成講座でかけがえのない人脈が出来た
- 様々な業界の仲間が出来た
養成講座に通った方が試験の合格率が高い
養成講座に行くと合格率が上がります。
これは合格率から見ても正しいと言えます。
学科は独学でも合格できますが、実技試験は独学では難しいです。
詳しくは、「キャリアコンサルタントは独学合格可能?」の記事をご覧ください。
養成講座でかけがえのない人脈が出来た
養成講座でかけがえのない人脈が出来ました。
今では、養成講座で知り合った4人で、企業にセルフキャリアドックを行ったり、企業にセミナーを行ったりしています。
様々な業界の仲間が出来た
養成講座では様々なバックボーンを持った仲間が出来ました。
- 派遣会社の社長
- 高校の校長先生
- 不動産会社の役員
- ハローワーク職員
- 設備工事会社の専務
- 上場企業の人事管理職
頻繁に会うことはありませんが、弱い紐帯の強み(byマーク・グラノヴェッター)にもあるように、新規性の価値のある高い情報は、家族や親友よりも、少し関りのある方から入ってくるそうです。
人脈は多いに越したことはありません。
キャリアコンサルタントを取得するまでのスケジュール
私は、第13回キャリアコンサルタント資格試験(2019年11月)を受験しました。
私は養成講座に通ったので、2019年4月~7月の4か月間は勉強づけでした。
合格するまでのスケジュール一覧表
合格するまでのスケジュールは以下の通りです。
日付 | 実施・検討したこと |
2018年12月 | 養成講習の説明会に参加 |
2019年2月 | キャリアコンサルタント養成講習に申込み |
2019年4月 | キャリアコンサルタント養成講習 開講 |
2019年7月 | キャリアコンサルタント養成講習 閉講 |
2019年8月~9月 | 学科試験対策やYoutubeで実技を勉強 |
2019年10月 | 学科、論述対策、実技対策を1カ月で詰め込む |
2019年11月3日 | 学科・論述試験 |
2019年11月10日 | 実技面接試験 |
2019年12月13日 | 合格発表(一発合格) |
2019年12月16日 | 試験結果 到着(オールA評価) |
2019年12月19日 | キャリアコンサルタントに登録申請&書類送付 |
2020年1月9日 | メールで登録審査完了の通知&即日、登録手数料支払い |
詳しくは、キャリアコンサルタントの合格スケジュールを公開の記事をご覧ください。
養成講座に行くメリットはたくさんある
養成講座が開講してからは、毎週土曜日にスクールに通っていました。
仕事と講座の両立は非常に大変でしたが、とても充実した日々でした。
キャリアコンサルタントの受験資格は?
キャリアコンサルタントを受験するには、受験資格を得ることが必要です。
キャリアコンサルタントの受験資格は下記の通り。
キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験できます。
厚生労働省 キャリアコンサルタントになりたい方へ
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者(講習カリキュラムは別表に記載)
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験(4を参照)を有する者
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
・上記の項目と同等以上の能力を有する者
実質「養成講座に通う」か「実務経験者」の2パターン
実質、養成講座に通うか実務経験者の2パターンです。
より正確に言うと下記3パターンですが、実質③の方は多くはないと思います。
- 養成講座を卒業した人
- 実務経験者
- 国家資格になる前の資格試験に合格している人
詳しくは、「キャリアコンサルタントの受験資格は?」の記事をご覧ください。
養成講座に通い受験資格を得る
一つ目の方法は、養成講座に通い受験資格を得る方法です。
養成講座は約30万円の費用がかかりますが、特定の条件に該当する方は、養成講座の費用を9万円で済ませることも可能です。
詳しくは、養成講座を最安値で通う方法の記事(☑️内部リンク)をご覧ください。
実務経験がある人は養成講座を受講せずに受験可能
キャリアコンサルタントの受験団体であるJCDAのホームページには、下記の記載があります。
「経験」に該当するかどうかは、以下のいずれも適合するかどうかという考え方を基準に、個別に判断することになります。
キャリアコンサルティングによる支援対象者が、「労働者」であること。なお、ここでいう労働者とは、現在就業している方のみならず、現在仕事を探している求職者(ハローワーク等の職業紹介機関に求職の申込みを行っている方、学卒就職希望者等)を含みます。
相談の内容・目的が職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上に関するものであること。
キャリアコンサルティングが一対一で行われるもの、又はこれに準ずるもの(少人数グループワークの運営等)であること(情報提供に止まるもの、授業・訓練の運営そのもの等は含みません)。
引用元:JCDAホームページより
該当しそうな仕事は、「転職エージェント」や「ハローワークの職員」など、求職者のキャリアの相談をしたことが3年以上ある方が該当します。
実務経験を証明する方法は?
下記の職務経歴シートを記入して、所属する会社の上長(人事担当者や所属部門長)の承認(記名)が必要です。
「会社都合」や「本人都合」で記名がもらえないときは、下記の方法があります。
キャリアコンサルタントの試験区分や出題形式は?
キャリアコンサルタントの試験区分と出題形式は以下の通りまとめました。
試験区分
試験区分は、下記の2つです。
- 学科試験(50問、7割以上の得点で合格)
- 実技試験(論述試験と面接試験)
出題形式(学科試験)
学科試験は下記の通りです。
出題形式 | 四肢択一のマークシート |
問題数 | 50問 |
試験時間 | 100分 |
合格基準 | 7割合格/100点満点(2点×50問) |
受験料 | 8,900円 |
出題形式(実技試験)
実技試験は「論述試験」と「面接試験」の合計得点が90点以上で合格となります。
評価項目については、受験団体により異なります。
ちなみに、キャリアコンサルタントの受験団体は2つあります。
キャリアコンサルタントの受験団体の違い
キャリアコンサルタントは受験団体が2つあります。
- JCDA(日本キャリア開発協会)
- キャリ協(キャリアコンサルティング協議会)
それぞれ解説します。
JCDA(日本キャリア開発協会)
受験団体の一つ目は、通称”JCDA”です。
正式名称は、日本キャリア開発協会。
公式ホームページには以下の通り記載があります。
JCDAでは、「キャリアカウンセリングを社会システムとして構築する」というビジョンのもと、すべての人が定期的にキャリアカウンセリングを受けられるようになることを目指しています。みなさんも、あなたらしい領域・方法でよりよい社会をデザインしませんか。
出典 日本キャリア開発協会 公式ホームページ
つまり、JCDAは「人の内的成長や成長開発を支援」することを目指しています。
キャリ協(キャリアコンサルティング協議会)
2つ目は通称”キャリ協”です。
正式名称は、キャリアコンサルティング協議会。
公式ホームページには以下の通り記載があります。
キャリアコンサルタントは、「キャリアコンサルティングを行う専門家」です。
出典 キャリアコンサルティング協議会 公式ホームページ
よりよい働き方、よりよい人生、よりよい社会を実現するために、人間の生き方を「仕事に対する意欲や課題」「これまでの経験」「将来への展望」といった「キャリア」の視点から捉えるキャリアコンサルタントは、社会のさまざまな場所で活躍しています。
企業の採用・人材育成・組織開発の現場で、就職・転職支援の現場で、就活支援・キャリア教育の現場で、キャリアコンサルタントの専門的なスキルが求められています。
キャリ協は相談者の「自分らしさの追求」と「問題解決の支援」することを目指しています。
両団体は目指す方向性が異なり、試験内容も違う
両団体が目指す内容をまとめると、以下の通りです。
また、試験内容は学科試験は同一ですが、実技試験が異なります。
詳しくは、「キャリアコンサルタントの受験団体の違いは?」の記事をご覧ください。
キャリアコンサルタントを一発で合格するには?
学科試験
学科試験は、下記の3つの対策をしました。
- 苦手分野を可視化する
- 対策本を買って読み込む
- 最新の過去問を3年分を3回解く
テキストを読み込むよりも、先に過去問を解いて、どんな問題か出るのかを感じて下さい。
理由は、どんな問題が出るのかが分かるのでより試験傾向を掴むことができるから。
詳しくは、学科試験対策の記事をご覧ください。
論述試験
論述試験はある事例に基づいて、設問が4つあり、その答えを文章で書く試験です。
事例は毎回変わりますが、出題形式は決まっています。
事前に対策が可能な実技試験は、できる限り高得点を取っておきたい試験です。
詳しくは下記のキャリアコンサルタント論述試験対策のポイントの記事をご覧ください。
面接試験
面接試験は、「15分のロールプレイ」と「5分の口頭試問」になります。
ロールプレイは非常に「クセ」があるので、得点を取るにはコツが必要です。
出来れば、養成講座に通い「クセ」を知ってから受験をしたほうが良いと思います。
もしくは、Youtubeなどでロールプレイで得点を取るための方法を見て勉強してください。
個人的には、独学で合格できるのは、「学科」と「論述」のみ。
「面接」試験は誰かに教えてもらった方が効率的ですよ。
詳しくは、キャリアコンサルタントは独学合格は可能?の記事をご覧ください。
キャリアコンサルタントを最安値で取得する方法
キャリアコンサルタントを安く取得する方法は実務経験者枠で受験することです。
詳しく説明していきます。
最安で取得するには、実務経験者枠で受験をすること
実務経験が3年あれば、高額の養成講座を経由せず、直接受験をすることができます。
これで終わるのは、不親切なのでもう少し解説させてください。
3年以上の実務経験とは?
3年以上の実務経験については、厚生労働省のホームページに下記の記載があります。
労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者の「キャリアコンサルティングの実務に従事」に該当するかどうかは、以下のいずれも適合するかどうかという考え方を基準に、個別に判断することになります。・キャリアコンサルティングによる支援対象者が、「労働者」であること。なお、ここでいう労働者とは、現在就業している方のみならず、現在仕事を探している求職者(ハローワーク等の職業紹介機関に求職の申込みを行っている方、学卒就職希望者等)を含みます。・相談の内容・目的が職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上に関するものであること。・キャリアコンサルティングが一対一で行われるもの、又はこれに準ずるもの(少人数(概ね6名以内)グループワークの運営等)であること(情報提供に止まるもの、授業・訓練の運営そのもの等は含みません。)
厚生労働省:キャリアコンサルタントになりたい方へ
つまり、労働者や求職者に対して、職業の選択や職業生活設計、職業能力開発の向上に関する相談業務を3年以上行っているかどうかが実務経験となります。
ハローワークの職員や学校のキャリアセンター職員、転職や就活エージェントの職員などは、実務経験に該当しそうですね。
実務経験がない人は専門実践教育訓練給付金を利用する
実務経験がない人は、残念ながら養成講座に通って受験資格を得る必要があります。
養成講座は30万円と高額ですが、専門実践教育訓練給付金を利用すれば、約6万円で養成講座に通うことも可能です。
2024年より、専門実践教育訓練給付金は最大で80%になりました。
キャリアコンサルタントの資格取得メリットは?
私はキャリアコンサルタントの資格を取得して本当に良かったと思います。
理由は下記の5つです。
- 自己肯定感が上がった
- 副収入が得ることができた
- 人脈が増えた
- 人間関係も良好になった(気持ちに敏感になる)
- 転職にも有利になった
一つずつ解説します。
自己肯定感が上がった
キャリアコンサルタントを取得して、自己肯定感が上がりました。
今までは、何者とも名乗れなかった私は自信がありませんでした。
一方、資格取得後は、「キャリアコンサルタント」として堂々と名乗れることは、本当に自信につながりました。
副収入を得ることができた
2点目は、副収入を得ることができた点です。
当ブログの情報発信や、キャリアコンサルタントとしての活動により、副収入を得ることができています。
多い月では、新入社員の初任給を超えるほどの副収入を得ることも。
キャリアコンサルタントを取得して本当によかったと考えています。
人脈が増えた
3点目は人脈が増えたことです。
養成講座で知り合った仲間もそうですが、SNSで知り合った方、取引先のキャリコンの方など、様々な人脈が増えました。
人脈により、高校の求人票を配布するお仕事などを依頼されることも多々あります。
人間関係も良好になった
4点目は、キャリアコンサルタントの傾聴や客観的に物事を見る力を養えた結果、人の話をよく聞くようになりました。
その結果、以前よりも人間関係が良好になりました。
転職にも有利になった
5点目は、転職にも有利になったことです。
今までは人事の経験がありましたが、対外的に証明するものがありませんでした。
キャリアコンサルタントと履歴書にかけることで、転職に有利になったと感じます。
実際に転職エージェントなどのスカウトもキャリアコンサルタント関連のものが増えています。
詳しくは、「キャリアコンサルタントの取得メリット」の記事をご覧ください。
さいごに
いかがだったでしょうか。
今回は、キャリアコンサルタントは働きながら取得できるのか?
というテーマでブログを更新しました。
働きながら資格取得をするのはとても大変ですが、私は資格取得をして人生が好転しました。
- 社内での評価が上がった
- 副業で人生が豊かになった
- 養成講座の仲間と出会え人脈が増えた
キャリアコンサルタントに興味を持った方は、ぜひ養成講座に行ってみて下さい。
おすすめのスクールは、地域連携プラットフォームです。
最速、格安 まずは無料の説明会へ
さいごまでご覧いただきありがとうございました。
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