キャリアコンサルタントを受験するんだけど、合格者の体験記を見たいな・・・
試験オールA判定の人はどんな感じで勉強をしたんだろう?
今回はこんなお悩みにお答えします。
【この記事の信頼性/執筆者】
こんにちは。匿名係長です。
第13回キャリアコンサルタント資格試験を受験し、オールA評価一発合格をすることができました。
今回は、オールA評価で合格した合格体験記についてブログを更新します。
それでは行きましょう。
この記事を読むメリット
・キャリアコンサルタント試験「オールA評価」の合格者のやってきたことが分かります
・キャリアコンサルタント合格までの疑似体験ができます
キャリアコンサルタント オールA評価 一発合格体験記
実際に私がキャリアコンサルタントを合格したスケジュールを公開します。
ざっくりとしたスケジュールですが、まずはイメージを掴んでください。
具体的な勉強スケジュール
具体的な勉強スケジュールは以下の通りです。
日付 | 内容 |
2018年12月 | キャリアコンサルタント養成講習説明会に参加 |
2019年2月 | キャリアコンサルタント養成講習 申込み(JAICO) |
2019年4月 | キャリアコンサルタント養成講習 開講 |
2019年7月 | キャリアコンサルタント養成講習 閉講 |
2019年8月~9月 | (クールダウン期間) |
2019年10月 | 学科、論述対策、実技対策を1カ月で詰め込む |
2019年11月3日 | 学科・論述試験 |
2019年11月10日 | 実技面接試験 |
2019年12月13日 | 合格発表(一発合格) |
2019年12月16日 | 試験結果票 到着(オールA評価) |
2019年12月19日 | キャリアコンサルタントに登録申請&書類送付 |
2020年1月9日 | メールで登録審査完了の通知&即日、登録手数料支払い |
詳しくは、キャリアコンサルタントの合格スケジュールをご覧ください。
学科試験や実技試験は約1ヶ月で詰め込んだ
学科試験や実技試験は約1ヶ月で詰め込みました。
学科試験については、過去問や参考書で繰り返し勉強。
実技試験については、論述は対策本、面接はYoutubeを見て勉強しました。
詳しくは、下記のブログをご覧ください。
キャリアコンサルタントの試験内容は?
キャリアコンサルタントの試験内容は「学科試験」と「実技試験」に分かれています。
さらに実技試験は「論述試験」と「面接試験」があります。
学科試験の内容
学科試験の内容は以下の通りです。
出題形式 | 四肢択一のマークシート |
問題数 | 50問 |
試験時間 | 100分 |
合格基準 | 7割合格/100点満点(2点×50問) |
受験料 | 8,900円 |
実技試験の内容
実技試験は、既述の通り「論述試験」と「面接試験」があります。
それぞれ簡単に説明します。
論述試験の内容
論述試験は記述式の内容になります。
時間は50分です。
基本的には学科試験と同日で実施されます。
面接試験の内容
面接試験は、ロールプレイが15分、その後口頭試問が5分間の計20分です。
学科試験+論述試験日の1〜2週間後に実施されます。
キャリアコンサルタントは実技試験だけでも合格可能?
実技試験だけでも科目合格可能です。
ただし、科目は「学科合格」と「実技合格」という2つの区分になります。
キャリアコンサルタントは科目合格がある
実技試験は「論述試験」と「面接試験」の合計点数が150点以上を取得する必要があります。
つまり、実技試験の「論述試験のみ」、「面接試験のみ」の科目合格はありません。
実技試験は合格したが、学科試験に不合格だった場合
実技試験に合格したが学科試験に不合格だった場合は、実技試験の科目合格となります。
次の試験で学科を合格し登録を行うことで、独占名称の国家資格キャリアコンサルタントとして名乗ることができます。
科目合格の有効期限はない
キャリアコンサルタントの科目合格には有効期限がありません。
JCDA よくある質問 国家資格キャリアコンサルタント試験
自分のペースで受験することできる点はとても良い制度ですね。
キャリアコンサルタントの合格率や難易度
キャリアコンサルタントの合格率は40~60%で推移しています。
第4回と第9回は例外的に難しくなっていますが、第10回以降の合格率は安定しています。
キャリアコンサルタントの難易度は易しく取得しやすい
キャリアコンサルタントの難易度は易しく取得しやすい資格です。
同じ国家資格で比べても、40〜60%の合格率は易しいと言えます。
特に対人コミュニケーションを得意とする人は取得しやすいでしょう。
受験団体により合格率が異なる
キャリアコンサルタントは、受験団体が2つあり各団体により合格率が変わります。
受験団体は既述の通り、下記の2団体です。
JCDAとキャリ協との合格率の比較
実技・学科同時受験 | 日本キャリア開発協会 (JCDA) | キャリアコンサルティング協議会 (CC協議会) |
第1回 | 37.2% | 59.1% |
第2回 | 50.7% | 67.2% |
第3回 | 48.6% | 50.6% |
第4回 | 17.1% | 24.5% |
第5回 | 43.3% | 42.9% |
第6回 | 50.9% | 56.7% |
第7回 | 52.4% | 49.3% |
第8回 | 53.6% | 54.9% |
第9回 | 34.6% | 26.2% |
第10回 | 53.3% | 55.9% |
第11回 | 58.3% | 56.4% |
第12回 | 60.3% | 56.7% |
第13回 | 58.1% | 50.6% |
第14回 | 55.8% | 54.8% |
第15回 | 57.0% | 53.5% |
第16回 | 52.2% | 48.4% |
第17回 | 46.5% | 40.7% |
第18回 | 54.6% | 64.0% |
第19回 | 52.5% | 46.1% |
第20回 | 60.7% | 51.0% |
第21回 | 52.2% | 43.9% |
第22回 | 59.3% | 59.3% |
第23回 | 59.8% | 61.2% |
第24回 | 45.8% | 45.2% |
第25回 | 49.1% | 52.7% |
第26回 | 56.6% | 48.4% |
第27回(最新2024/12/17) | 52.7% | 49.6% |
キャリアコンサルタントの受験資格は?
キャリアコンサルタントを受験するには、受験資格を得ることが必要です。
キャリアコンサルタントの受験資格は下記の通り。
キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験できます。
厚生労働省 キャリアコンサルタントになりたい方へ
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者(講習カリキュラムは別表に記載)
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験(4を参照)を有する者
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
・上記の項目と同等以上の能力を有する者
実質「養成講座に通う」か「実務経験者」の2パターン
実質、養成講座に通うか実務経験者の2パターンです。
より正確に言うと下記3パターンですが、実質③の方は多くはないと思います。
- 養成講座を卒業した人
- 実務経験者
- 国家資格になる前の資格試験に合格している人
詳しくは、「キャリアコンサルタントの受験資格は?」の記事をご覧ください。
養成講座に通い受験資格を得る
一つ目の方法は、養成講座に通い受験資格を得る方法です。
養成講座は約30万円の費用がかかりますが、特定の条件に該当する方は、養成講座の費用を9万円で済ませることも可能です。
詳しくは、養成講座を最安値で通う方法の記事(☑️内部リンク)をご覧ください。
実務経験がある人は養成講座を受講せずに受験可能
キャリアコンサルタントの受験団体であるJCDAのホームページには、下記の記載があります。
「経験」に該当するかどうかは、以下のいずれも適合するかどうかという考え方を基準に、個別に判断することになります。
キャリアコンサルティングによる支援対象者が、「労働者」であること。なお、ここでいう労働者とは、現在就業している方のみならず、現在仕事を探している求職者(ハローワーク等の職業紹介機関に求職の申込みを行っている方、学卒就職希望者等)を含みます。
相談の内容・目的が職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上に関するものであること。
キャリアコンサルティングが一対一で行われるもの、又はこれに準ずるもの(少人数グループワークの運営等)であること(情報提供に止まるもの、授業・訓練の運営そのもの等は含みません)。
引用元:JCDAホームページより
該当しそうな仕事は、「転職エージェント」や「ハローワークの職員」など、求職者のキャリアの相談をしたことが3年以上ある方が該当します。
実務経験を証明する方法は?
下記の職務経歴シートを記入して、所属する会社の上長(人事担当者や所属部門長)の承認(記名)が必要です。
「会社都合」や「本人都合」で記名がもらえないときは、下記の方法があります。
詳しくは、下記のブログをご覧ください。
キャリアコンサルタントの今後の需要や将来性は?
結論、現状の需要は多くはありませんが、将来的に需要は高まります。
理由は下記の3点です。
- AIにとって代わることのないスキル
- 成果主義が進むとキャリアコンサルタントの出番が増える
- キャリア教育の企業ニーズが高まる
AIにとって代わることのないスキル
- 第3次人工知能ブームと言われる中、AIに奪われる仕事(スキル)やAIに奪われない仕事(スキル)が注目されてくるようになりました。
- 営業職
- 介護職
- カウンセラー
- コンサルタント
- 人事管理スキル
- データサイエンティスト
上記のAIに奪われない仕事(スキル)には、様々あります。
人事管理スキルはAIでは処理不可能
そのなかに、「人事管理スキル」があります。
人事管理スキルには、心理学から人的資源に関する法律の問題まで様々なものがあります。
このようなものは、AIがとって変わることは難しいです。
ロボットは人間の心は読めない
ロボットに人間の心まで支配される…そんな未来くるでしょうか?
「空気を読む力」や「その場しのぎ力」といった、ロジカルに説明できない力は、ロボットには肩代わりは不可能です。
人が感じる、共感や信頼関係をロボットに構築することは不可能です。
成果主義が進むとキャリアコンサルタントの出番が増える
成果主義が進むとキャリアコンサルタントの出番が増えます。
理由は、終身雇用ではなくなるからです。
日本は終身雇用の結果、メンバーシップ型採用が普及
日本では、「メンバーシップ型」と言われる、「この会社の所属員として、いろいな部署を経験して、色々な仕事をしていきますよ」という考えが広く定着しています。
メンバーシップ型の働き方は、いわゆる「年功序列」で給与が決定します。
一方、欧米はジョブ型採用が定着
一方、欧米では、「ジョブ型」が定着しています。いわゆる成果主義で、「仕事の大きさで年収が決まる」ものです。
日本の大手企業である、「日立」、「富士通」、「資生堂」でもジョブ型導入をしたことで話題になりましたね。
今後、日本もジョブ型導入していく企業が増えてきます。
つまり、成果主義が進むということです。
トヨタ自動車も終身雇用を守るのは難しいと発言
経団連の会長やトヨタ自動車のトップが口を揃えて、「終身雇用を守るのは難しい」と発言がありました。
トヨタ自動車の豊田章男社長の終身雇用に関する発言が話題を呼んでいる。
13日の日本自動車工業会の会長会見で「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と述べた。
引用元:日経ビジネスより
昭和の高度経済成長時は、会社も定年まで人材を面倒を見るという文化がありました。
一方、令和の時代はとても会社が定年まで面倒を見てくれる局面ではなくなっています。
- 副業の解禁
- 退職金の削減(廃止)
- 年功序列の廃止
- 成果主義への移行
- 自律を促すためのセルフキャリアドック
- AI推進による単純なマニュアルワーカーの削減
これから日本は、欧米化していきます。
高度経済成長の際、欧米が行っていた年功序列を真似たように、ジョブ型もアレンジしながら真似ていくでしょう。
ジョブ型化するとキャリアコンサルタントの出番が多くなる
ジョブ型化すると、キャリアコンサルタントの出番が多くなります。
理由は、フリーランスやパラレルワーカーが増え、キャリアについての関心が高まっていくからです。
また、サラリーマンへのキャリア教育も非常に大切になっていきますね。
サラリーマンのキャリア教育を大切にしないと、定着しないからです。
キャリア教育の企業ニーズが高まる
2016年に改正された、職業能力開発促進法という法律では、企業は「キャリアコンサルティングの機会の提供とその他の援助」を義務付けるように規定されました。
これにより、企業は従業員へのキャリア研修、キャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティング、そのフォローアップが必要となり、これらを担うキャリアコンサルタントの育成・確保が必要不可欠となっています。
大手企業がキャリア支援室を創設
実際に、伊藤忠商事㈱や、㈱エーピーコミュニケーションズなどは、キャリア支援室を社内に作っているようです。
グッドキャリアプロジェクトの表彰も話題に!
「グッドキャリアプロジェクト」とは、厚生労働省が行う、労働者の自律的なキャリア形成などの取り組みを行っている企業に対する表彰です。
表彰された企業の理念や取組内容、具体的な効果などを広く発信することで、キャリア形成支援の普及・定着を促すことを目的として実施されています。
公平な立場による表彰によって、企業のブランドイメージがアップし社会的信用が得られるだけでなく、従業員のモチベーションアップにもつながります。
社内キャリコンのニーズが拡大する
このように厚生労働省が主体となって、グッドキャリアアワードという表彰をしておりますので、企業内キャリアコンサルタントの活躍の幅が広がりそうですね。
その他、キャリアコンサルタントを活用したキャリア形成の仕組みを導入、実施した企業に補助金の助成があります。
今後、補助金の助成が増えることも考えられ、ますますキャリアコンサルティングの重要性は拡大するでしょう。
詳しくは「キャリアコンサルタントの将来性はある?」の記事をご覧ください。
さいごに
養成講座と受験料やキャリアコンサルタントの登録料などを含めると、キャリアコンサルタントで35万円ほど自己投資をしました。
金額はかなりかかりましたが、私はキャリアコンサルタント取得して非常に良かったと考えています。
養成講習の同期仲間が出来たこと
大人になって、学校の同期という同じ志をもった仲間はなかなか出来ません。
今後の人生の財産になりました。仕事でわからないことが聞けるほか、実際に仕事につながることも出来ました。
自己肯定感UPしたこと
仕事をしながらの資格取得は非常に大変でしたが、今回の成功体験によって自己肯定感が上がり、公私ともに、充実感のある日々を送ることが出来ています。
詳しくは、下記の関連記事に書いています。
ぜひ、ご覧になってください。
これからキャリアコンサルタントの受験を考えている方
みなさまも、今注目されている、国家資格キャリアコンサルタントの取得を考えられてみてはいかがでしょうか?
キャリアコンサルタントを取得するには、養成講座に行くことが近道です。
おすすめの養成講習については、下記の記事を参考にされてください。
キャリアコンサルタント試験に合格された方
キャリアコンサルタントの合格おめでとうございます!
本当に大変な数カ月でしたよね・・・
私がキャリアコンサルタントを取得後に実施したほうが良いと感じたことをまとめています。
現役のキャリアコンサルタントの方も、この記事を見て有益だったとコメントを頂いております。
役立つ記事ですので、ぜひご覧になってください。
残念ながら不合格だった方
わたしはキャリアコンサルタントに役立つブログを複数書いています。
次回の試験に向けて、ご覧になってください。
面接対策について解説します。 | トクメイブログ キャリアコンサルタント (kitakyublog.com)
論述対策について、解説します。 | トクメイブログ キャリアコンサルタント (kitakyublog.com)
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
コメント
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