銀行員が未経験職種に転職することは可能なのか。元銀行員の経験者が話します。

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悩んでる人
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銀行は辛いし、転職しようと考えているんだけど、もう営業は嫌だな・・・

未経験職種に興味があるけど、こんな自分でも未経験職種に転職できるのかな?

この記事の信頼性/筆者紹介

匿名係長
匿名係長

この記事を書いている私は、元銀行員のキャリアコンサルタントです。

現在は、某大手企業の採用責任者として管理職をさせて頂いております。

私は銀行員から、未経験職種に転職をすることができました。

今回は、未経験職種にチャレンジしたいんだけど、採用されるのか心配と考える人に対して記事を書いていこうと思います。

それでは行きましょう。

銀行員が未経験職種に転職することは可能?

銀行員が未経験職種に転職することは可能か?という問いに対して、結論から言うと、可能です。

但し、職種によっては20代までギリギリラインの職種もあります。

なぜ、20代までなのかという点についても解説していきますね。

20代までが限度の理由

若手が辞めた穴埋め採用であるケースが多い

一般的に、未経験OKの職種は、第二新卒狙いの募集であることが大きな理由です。

なぜ、第二新卒狙いかというと、大体4年目から6年目で新卒社員が一定数辞めるんですよね。

4年目くらいで優秀な人物は、年功序列の会社に嫌気がさし、他人の芝生が青く見え、転職をしてしまうことがあります。

その穴埋めに、未経験OKの職種の募集を出すケースが大半だからです。

そのため、割と大手企業の総務・人事や経理など、年功序列の傾向が残っている会社が急に未経験OKと募集をかけるケースがあります。

人員構成上の理由

年功序列の会社は、年齢構成を以上に気にします。

なぜかと言うと、年齢が高くなるほど、賃金が高くなるため、できる限り人員構成をフラットにしたいのです。

また、退職金なども年齢構成が偏っていると多く払う年に差し掛かると、会社のキャッシュフローにも影響が出てきます。

匿名係長
匿名係長

銀行員の皆さんなら分かると思いますが、資金繰りなど、手元資金は出来るだけあったほうが良いですよね。

そのため、辞めた社員と同等、あるいは、若年層を比較的採用したいという希望が会社側にはあります。

企業文化に染まりやすい

20代は、まだ転職先の企業文化に染まれる土壌があります。

30代になると、なかなか転職先の企業文化に染まれません。

私も銀行に5年8カ月いましたが、思いのほか、銀行員マインドが抜けずにしんどい思いをしました。

匿名係長
匿名係長

転職先の文化に適応していくのに、1年はかかりましたが、今では新卒で入社した社員と同じように企業文化に適応することが出来ています。

一方、30代、40代の経験者採用では、前の会社は〇〇していた、前はこれで大丈夫だった、など昔の会社のことを良く耳にします。

転職した会社の文化に適応できていないんですよね。

第2新卒は重宝される

人事をしていて、良く思うのは、新卒社員は、今の会社で恵まれていることに気づいていないことです。

しかし、それは仕方ないんですよね。

他の会社を知らないからです。

私は、銀行員を辞め、本当に良かったことがたくさんあります。

銀行より福利厚生や仕事面において優遇されていることに気づかずに不満を持っている新卒入社社員も多く存在します。

そこで、第2新卒の存在は非常に大きいんですよね。

前の会社よりも恵まれていることを、新卒社員に話してくれるからです。

第3者の意見で話してくれるため、説得力があります。

第2新卒が入っている部署は意外と新卒社員の離職率が少ない。

当社ではその傾向が顕著にあります。

そのため、第2新卒の存在は重宝されます。

30代の未経験職種は難しい?

無理ではありませんが、20代よりはハードルは高くなります。

理由は、上記に記載した通りです。

但し、職種によっては30代でも可能です。

それは、慢性的に人手が不足している業種です。

例えば、介護業界や建設業界、IT業界などです。

介護や建設業界は、40代50代になったときに現場の第一線で仕事をするのは体力的にきついと思います。

銀行員も体力勝負の仕事ではありますが、考えるのが仕事です。

30代でおすすめの職種

30代で未経験職種にチャレンジするのであれば、ITエンジニアをおすすめします。

理由は、圧倒的にITエンジニアが不足しているからです。

経済産業省より委託調査 みずほ情報総研㈱ 2019年3月調査 出展

需要があまり伸びなかったとしても、2030年までに16万人も人材が不足することになります。

人材が不足するということは、仕事の単価も高くなる可能性が十分にあります。

匿名係長
匿名係長

私も30代でプログラミングやワードプレスの知識を勉強し、こうして皆さんに情報発信が出来るようにスキルを身につけています。

簡単なホームページであれば、1日あれば制作できるようになりました。

今後、このようなITスキルは益々重要なものになっていくでしょう。

20代の銀行員にも、手に職をつける意味で、おすすめの職種でもあります。

銀行員が転職して発揮できる強みは?

銀行員は、厳しい組織で培ってきた強みがあります。

「10選」紹介していきましょう。

①規律性が高い

銀行員に限らず、社会人だったら当然にある能力と思いますよね?

しかし、規律性は意外とない社会人が多いです。

ここでは、規律性を「社内のルールや人との約束を守る力」と定義しましょう。

銀行では、マニュアルなどがしっかりと整備されていて、ルール通りに手続きをしなければなりません。

他の会社では多少アレンジして良いこともありますが、銀行はルール通りにしないと懲戒となります。

ルールにはかなり厳しい世界です。

私も銀行から外に出てみると、いい加減な社会人が多いことに驚きました。

この「規律性」という能力は、どの会社に行っても役立たせることが出来るでしょう。

②計画力がある

銀行員は、締め切りやここまでに終わらせるというタスク処理能力が高いです。

なぜかと言うと、ここまでに資料を仕上げて、ここまでに稟議書を通して、この日に融資を実行するという業務イメージを持っていないと、お客様に迷惑がかかるからです。

また、手続きをする内部にも気を配ります。

ルールに通りであれば、この日までに書類を渡しておかなければならない等、事前に業務イメージを考えるからです。

この力は、意外と業界によってはいい加減な人も多く、他の会社でも活かすことが出来る能力です。

③競争性がある

銀行員は「数字」にこだわり、以上に他人の業績に敏感です。

常に出世争いのレースに参加しているからです。

行なった行動がどれだけ価値があるものでも、たとえ自分の目標が達成できたとしても、競争相手を超えていなければ、その成果が無意味に感じてしまう競争性を持っています。

簡単にいうと、負けず嫌いなんですよね(笑)

この能力は、転職しても絶対に活きる能力です。

競争性こそが、人間の成長する源泉になることは間違いありませんからね。

④原点志向がある

銀行員は、融資の申し込み等の交渉の際には、必ずバックボーンをイメージします。

なぜ、営業キャッシュフローがプラスなのに、融資が必要なんだろう。

なぜこの業種でキャッシュが必要になってくるのだろう。

その際には、必ずその会社の過去を振り返ります。

今までの資金の流れ、決算書の読み込みなど。

どれだけ仕事が忙しい時でも、原点を振り返る思考の癖があり、点と点が線になる。

そのような能力はとても希少な能力です。

⑤公平性がある

銀行員はバランスを大切にします。

銀行には「公共性」が求められるからです。

銀行法第1条にはこんな記載があります。

銀行業務の公共性にかんがみ、信用を維持し預金者の保護を確保するとともに金融の円滑を測るため、銀行の業務の健全かつ適正な運営を期し、もって国民の健全な発展に資することを目的とする。

銀行法 第一条

銀行員は地位とは関係なく人々を平等に扱う必要性を強く信じている人が多いはずです。

融資によって、企業を応援したい、経済の血液と呼ばれるお金で、あらゆる人々を幸せにしたい。

綺麗ごとかもしれませんが、銀行を志した人、業務をやっているうちに銀行業務の価値創造業務に魅力を感じた人は多いはずです。

一方、ビジネスとしてお金を貸す、貸さない、そういった判断をしっかりやっていく。

銀行員は公平性というバランス感覚を持っている方が多いです。

⑥個別化をすることが出来る

銀行員は経営者の方々と話します。

その際、経営者の一人一人が持つユニークな個性に興味を持ち、個人個人の違いに注目します。

それぞれの人の性格や動機、考え方、関係の築き方を観察しています。

そのため、その人にしかない「物語」を理解することが可能です。

新規事業を起こそうと考えているの熱い経営者の方の個性を掴み、新規融資につなげることが出来ます。

つまり、一人一人の良いところを引き出すことが出来ます。

この能力は、生産性の高いチームを作るときにも役立ちます。

⑦慎重さがある

銀行員は用心深く、油断はしません。

何かうまくいかない場合に備えて、あらかじめ計画を立てることが好きです。

また、新規の飛び込み営業も、しっかりと事前に調査してから営業に行ったりなど、事前調査は怠りません。

そのような慎重さは、どの会社に行っても生かせる能力です。

⑧責任感がある

銀行員は、自分がやるといったことに対してはなんでもやり遂げようという強い気持ちを持っています。

大きな事であろうが、小さな事であろうが、完了するまでやり遂げることに心理的に拘束されます。

このような良心、物事を正しく行うことに対する脅迫観念、倫理観があいまって、「信頼できる人物」と判断されることが多いと思います。

責任感は、どの会社に行っても役立つ能力です。

⑨調和性がある

他人との衝突や摩擦から得られるものはないという考えを持っているため、争いを最小限にしようとします。

周囲の人々が異なる意見を持っていることが分かると、その中から共通する部分を見出そうとします。

意見を述べることを控えめにし、同意や意見を求めるようにすればみんながもっと生産的になれるということを無意識的に考えて調和を取っているはずです。

調和性という能力は銀行員という組織で培われたものがあるはずです。

⑩適応性がある

銀行員として勤務すれば、様々なトラブルが起こります。

取引先が倒産した、夜逃げした、資金ショートして泣きついてきた、他行に融資を乗り換えたなど。

衝撃的な事に慣れているのです。

そのため、突然の要請や予期せぬ出来事に憤慨しません。

それらは必然のことであり、むしろある程度望んでいるのかもしれません(笑)

転職を考えている銀行員

転職をする際は、まず「就職情報サイト」を必ず登録してください。

就職情報サイトは、スマホを使って、自分で会社を選ぶことが出来ます。

ハローワークよりも、確実に優良な企業があります。

悩んでる人
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自分には、どんな仕事があっているのか選べないな・・・

そんな方は、「転職エージェント」に登録してください。(無料です)

この記事を見ている方は、すでに転職活動をされている方もいると思います。

1つの転職エージェントだけではなく、複数登録しておいたほうが良いです。

理由は、担当者次第で紹介できる企業が変わること、競争させたほうが担当者も真剣になってくれるからです。

悲しいことに、使えない担当者は、正直多いです。

人事の立場からしても、その担当者からの紹介というだけで、悪い方向へバイアスがかかります・・・

転職エージェント

転職エージェントとは、転職をサポートしてくれる担当者が無料で付くサービスです。

なぜ、無料なのかというと、採用された企業から、採用が決まれば手数料をもらえるからです。

年収の30%の手数料が相場です。

匿名係長
匿名係長

年収が400万円の方なら、120万円の手数料が内定企業からもらえます。

そりゃ、エージェント担当者も必死になって、転職のサポートしてくれるわけですね(笑)

転職エージェントを利用するメリットとして、おおまかに下記の3点があります。

①自分の市場価値が分かる

②年収等の交渉が楽

③面接などのフィードバックをしてくれる

①自分の市場価値が分かる

エージェントに登録する際、個人情報や自分がやってきた業務を登録します。

そうすると、自分の市場価値はどのくらいで、この企業ならチャンスがある等、具体的に企業を紹介してくれます。

②年収等の交渉が楽

エージェント経由で、年収などの諸条件を交渉してくれますので、雇用条件を代理で交渉してもらうことが可能です。

③面接などのフィードバックをしてくれる

面接で不合格だった場合、企業にエージェントからダメだった理由をヒアリングしてくれます。

そのため、次の転職に向けて、微修正をすることが可能です。

おすすめのエージェント(すべて登録無料)

下記のエージェントをオススメします。

①リクルートエージェント

求人数No.1であり、まず登録しておいて間違いないエージェントです。

転職エージェントと言えば、リクルートエージェントといっても過言ではないくらい、抑えておくべきエージェントです。

②DODA(パーソルキャリア)

DODA(旧:インテリジェンス)は、勢いのある会社です。

私も付き合いがありますが、担当者が優秀で、ゴリゴリ年収交渉してきます(汗)

DODAは、登録すると、自動的にエージェントと情報サイトの登録になるようですので、楽ですね。

③マイナビジョブ20’s

20代の転職に特化した、マイナビジョブ20’sは、20代の第二新卒におすすめします。

登録している企業も、第二新卒を求めていますので、20代の方にはおすすめの転職エージェントです。

ちなみに当社も第二新卒を狙って、マイナビジョブ20’sに契約させて頂いております。

転職口コミサイトに登録

気になる転職先があれば、働いている生の声を聞きたいですよね・・・

そんなときは、是非「転職会議」を登録しましょう!

無料です!

登録すると、転職しようとする会社の「働いている人」や「退職した人」の口コミが分かります。

どんな項目が分かるかというと・・・

年収、評価制度

退職理由、退職検討理由

面接・選考

仕事のやりがい、面白み

事業成長性や将来性

入社理由、入社後に感じたギャップ

社長の魅力

ワークライフバランス

福利厚生、社内制度

女性の働きやすさやキャリア

社員、管理職の魅力

スキルアップ、キャリア開発、教育体制

上記のような情報です。

ちなみに私の勤めている会社も口コミがあります。

最新の情報はどれも鋭い口コミが多く、一部価値観が違うと思う内容もありますが、概ねあっていました(笑)

さいごに

いかがだったでしょうか?

今回は、銀行員が未経験職種に転職することは可能?

というテーマでブログを更新しました。

悩んでる人
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転職の全体感が知りたいな・・・

匿名係長
匿名係長

そんな方は、転職の進め方と流れを6つのステップで紹介の記事をご覧ください。

私が7年間、採用担当者として得たノウハウを余すことなく詰め込んだ記事です。

転職を考えている方、転職活動中の方どちらも参考になると思いますので、是非ご覧ください。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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