転職活動をして、次の会社が決まったんだけど、人手不足だから仕事を辞めないでほしい。せめて、3ヶ月後にしてほしいと言われた。
これって普通なのかな?
今回はこんなお悩みにお答えします。
この記事を書いていている私は某大手企業の人事管理職をしている匿名係長です。
私は2014年1月に銀行を辞めて、今の事業会社に転職をしています。
1月末退職という中途半端になった理由は「銀行から慰留されたから」です。
当時は、仕方がないと思っていないのですが、辞めるのに5ヶ月ほどかかりました。
今回は、そんな私が「人手不足を理由に仕事を辞めさせてくれないのはあなたの責任」というテーマでブログを更新します。
それではいきましょう。
人手不足を理由に仕事を辞めさせてくれないのは、あなたの責任
人手不足を理由に仕事を辞めさせてくれないのは会社のわがままです。
会社が人手不足になる理由は下記の3つ。
- 少子高齢化により社会全体が人手不足
- 人手不足に対応する施策の手を打ってない
- 働きやすい環境を会社が整えていない
1つずつ解説いていきます。
少子高齢化により社会全体が人手不足
日本は少子高齢化で、どんどん生産年齢人口が低下しています。
我が国の65歳以上の人口は2010年には23.0%であったが、2060年予測では39.9%と世界のどの国でもこれまで経験したことがない少子高齢化が進むことが見込まれている。また、15~64歳の生産年齢人口は2013年10月時点で7,901万人と32年ぶりに8,000万人を下回ったことに加え、2013年12月時点では7,883万人まで減少しており、今後の予測では2060年には4,418万人まで大幅に減少することが見込まれている
引用:総務省
生産年齢人口とは、「社会を担う中核である」とされていて、いわば労働力。
世間一般的に人がいないので、どの会社も人手不足なのです。
人手不足に対応する施策を会社が打ってない
人手不足にも関わらず、会社は必要な施策を打っていません。
ロジカルに考えれば、人手不足を解消するのは下記の3つ。
- 採用する
- 退職を減らす
- 仕組化して人手を減らす
前述の通り、採用は人手不足なので難しい。
となれば、退職を減らすか、仕事そのものを仕組化、機械化して人手を減らすしかありません。
退職を減らす
退職者を減らすことは、定年延長などの方法があります。
厚生労働省の高年齢者雇用安定法により、定年が65歳に延長されます。
2013年に政府が改定した「高年齢者雇用安定法」によって、65歳までの雇用確保が義務づけられることとなりました。現在は経過措置期間となっていますが、2025年4月から65歳までの雇用確保が義務となります。
引用:厚生労働省
これは、政府が年金を繰り越したい思惑があるからでしょう。
しかし、60歳を超えた方の扱い方は難しいです。
60歳を超えた方は扱い辛い
基本的に60歳を超えた方は扱い辛い。
前提として全員が扱い辛い人ではありませんが、若者に対してプラスに働く人ばかりではありません。
めんどくさい人は老害になり、若者を早期退職へ導きます。
仕組化して人手を減らす
生産性を上げるため、誰でも出来る定常業務は機械化することで人手を減らすことが出来ます。
しかし、企業はそれに対応していない会社が多いです。
しかも、そういった業務を技能実習生として、外国人労働者に実施してもらう会社もあります。
これでは、機械化や生産性向上を先送りしているだけです。
働きやすい環境を会社が整えていない
高齢労働者の増加や外国人や女性推進などにより、コミュニケーションコストの増加やパワハラ、セクハラが増えています。
これだけダイバーシティ化すると、様々な問題が職場で起こります。
面倒なことは現場に丸投げ
本社は生産性向上により、最小限の人員となっています。
そのため、いちいち事業所で起きている問題に対し、一つ一つ懇切丁寧に対応出来ません。
現場からすると”丸投げ”と思われても仕方がない状況です。
希薄なコミュニケーション
世代が変われば、コミュニケーションも変わります。
60歳の方に、20歳の考えは理解出来ないでしょう。逆も同じです。
時代は変化しており、考えも変わる。
時代の変化に対応出来ない人は、ただの老害です。
時代の変化に対応出来る、頭の良い方はほとんど居ません。
襟を正してくれる上司がいない
パワハラ、セクハラを恐れて適切な叱り方が出来ない上司が多いのも事実。
本来、直属の上司が言うべき指導を言えない上司が本当に多い。
そのため、被害を被るのはいつも中堅や若手です。
人手不足が理由で仕事を辞めにくい3つの理由
今までに述べたような会社は本当に多いはず。
しかし、人手不足を理由にもう少し働いて欲しいと慰留される優秀なあなたは、下記の理由で辞めにくいと考えているのでしょう。
- お世話になった上司や先輩がいる
- 残された後輩が苦労する
- 同僚にあとで文句を言われる可能性
それはあなたが、優秀で責任感が人一倍強いから。
お世話になった上司や先輩がいる
お世話になった上司や先輩がいるのも事実ですが、それは本来当たり前のこと。
上司や先輩は会社の利益に貢献することと、優秀な部下を育てることが仕事。
優秀なあなたも、後輩にそのように対応していることでしょう。
仕事を辞める時には、割り切って良いのです。
当たり前のことなのですから。
残された後輩が苦労する
残された後輩が苦労するかも知れません。
しかし、後輩のチャンスを奪っている可能性もあります。
あなたが抜けた穴を見事に埋めた、あるいはそれ以外の成果を挙げた。
その可能性だってあるのです。
想像以上にあなたの後輩は育っています。
任せてみることも親心ですよ。
同僚にあとで文句を言われる可能性
同僚は文句を言うでしょう。
私も転職した際に散々言われました。
なんで相談してくれなかったのか、辞めるなんてもったいない。
はっきり言って、相談出来る間柄でない。
辞めるのはもったいないなんて、言われてもその発言は無責任。
自分の人生は自分で決めるのです。
自分の人生は自分が決める
誰になんと言われようが、自分の人生は自分で決めましょう。
他人の人生を生きても楽しくないし、幸せになれません。
何より、後悔しなくて済みます。
自分で決めた道を正解にすれば良いのです。
他人にどう言われようが自分の人生
他人が自分を良くしてくれる訳でもありません。
全ては自己責任。
後悔しないように自分の人生を生きましょう。
お世話になった上司は会社が変われば助けてくれない
お世話になった上司も、会社が変われば助けてくれません。
仕事上でそれぞれのメリットがあれば別ですが、仕事で関わりが無ければ、上司からしてもメリットがありません。
そんな暇はありませんからね。
同僚は自分(ライバル)が居なくなって嬉しい
同僚は優秀なあなたがいなくなって嬉しいかもしれません。
ポストが限られているからこそ、出世をするにはライバルが少ない方がいいのです。
他人は最後は助けてくれない
お互いのメリットが無ければ、他人は最後は助けてくれません。
みんなが助け合う世界では、まずあなたが幸せにならないといけません。
自分の幸せを第一に考える
まずは自分が幸せになる事を考えましょう。
自分が幸せになれば、思いやりが産まれます。
自分が幸せにならなければ他人を助けることはできない
自分が幸せになり、思いやりが産まれると、他人を助けることができます。
自分が幸せでなければ、他人を助ける余裕が産まれません。
自分が幸せになってから他人を助けるステップへ
まずは、自分が幸せになるステップを歩みましょう。
自分が幸せになってから、他人を助けるステップへ。
それがみんなが幸せになるステップなのですから。
みんなが幸せになるために、仕事を辞める決意をしよう
人手不足を理由に仕事辞めさせてくれない時は、みんなが幸せになるために、仕事を辞める決意をしましょう。
仕事を辞める決断をした時点で、良い仕事は出来ません。
さいごに
とはいえ、仕事を辞めることが切り出せないと言う方。
退職代行と言う手もあります。
退職代行はスムーズに退職をすることが可能。
人事部にいる私も何度も代行会社と話しました。
退職代行 | 評価 | タイプ | 特徴 | 金額 | 公式サイト |
(5.0 / 5.0) | 民間型 | 料金が明瞭 業界初の後払い! LINEで相談可能 24時間365日OK 実績が豊富 | 27,000円 | 詳細を見る | |
(4.5 / 5.0) | 民間型 | 料金が安い LINEやTELで相談可能 3万人以上の実績 良好な口コミが多い | 27,000円 | 詳細を見る |
退職を伝えるのが怖い方は退職代行という選択肢
私も銀行を辞める決断をした際、とても話にくかったことを覚えています。
そして辞めるのと引き換えに、「有給は取得するな」、「ノルマを達成してから辞めろ」と言われたことを覚えてます。
今、私は人事の仕事をしているので、上記は当然おかしなことなのですが・・・
有給休暇は労働者の権利。取得してやめるべき。
私が今でも後悔しているのが、「有給休暇を40日余らして、辞めたこと」です。
「有給休暇を取得せず辞めた方がみんなに迷惑がかからない」と支店長から言われたため、有給休暇を取得しませんでした。
当時27歳の私は、おかしなことなのか分かりませんでした。
当時の基本給は約30万円でした。
有給休暇を取得しなかったことで54万円の損失
有給を取得しなかったことによって、54万円も損したことになります。
【計算式】30万円÷22日(1ヵ月の所定労働日数)×40日=545,454円
退職手続きのプロの退職代行を利用すれば心強い
退職代行を利用すれば、退職に関わる手続きをすべてやってくれます。
退職代行費用は約3万円かかりますが、有給取得を交渉してくれることや、有給休暇買取も交渉してくれる場合もあります。
初期費用は掛かりますが、トータルで見ると得をしますよ。
退職代行サービスをまとめた記事も書いています。
損をしないために、是非ご覧ください。
おすすめは「辞めるんです」
おすすめの退職代行は「辞めるんです」。
理由は「業界初の後払い」のため、安心感があります。
コメント