キャリアコンサルタントのロールプレイをしていると、たくさん悩みを言う人がいるんだよね・・・
全部悩みを聞いてあげたいんだけど、実際の面接試験では時間も限られているし、どう対応するのがベストなんだろう・・・
今回はこんなお悩みにお答えします。
【この記事の信頼性/筆者紹介】
この記事を書いている私は、某大手企業の人事管理職をしている匿名係長と申します。
第13回キャリアコンサルタント試験をオールA評価で一発合格することが出来ました。
実際にロールプレイ時に私も使った技法ですので、参考になると思います。
試験当日、クライエントがたくさんの悩みが出てきたときに役に立つと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは行きましょう!
悩みが多すぎるクライエントへの対応
結論から言うと、最優先で解決したい悩みはどれですか?と問いかけ、クライエントの悩みを絞って相談にのることです。
例えば、こんなお悩みがあるクライエントがいるとします。
55歳でリストラされて、就職がなかなか決まらないな。
①なぜ仕事が決まらないんだろう?
②自分に向いている仕事は何だろう?
③自分には何が出来るんだろう?
④母親の介護もしないといけないし、両立するにはどうしたらいいんだろう?
⑤60歳以降の働き方はどうすればいいんだろう?
クライエントからは、大きく5つの悩みが出てきました。
この5つは関連するものがありますが、ロールプレイの15分では到底すべての悩みを聞くことは出来ません。
ラポールを形成し、傾聴することで、悩みがたくさん出てきます。
その中で、Aさん(クライエント)が一番気になっていることはどれですか?
一番解決したいと思っている問題は何ですか?
と、悩みを絞ることで、クライエントに寄り添うことが出来ます。
クライエントの悩みを絞れずにいると
ただただ、話を聴くだけになってしまい、システマチックアプローチの「目標の設定」が出来ません。
【システマチックアプローチの流れ】
- キャリアコンサルティングの開始
- 問題の把握
- 目標の設定
- 方策の実行
- 成果の評価
- コンサルティングとケースの終了
- コンサルタントの自己評価
面接試験対策では、限られた時間の中でロールプレイを展開していきます。
問題の把握だけで終わってしまうと、面接が終わったあとの「口頭試問が説得力に欠ける」ものになってしまいます。
具体的には、口頭試問の、「続きを行うとしたら、どのような方策を実行するか?」という問いには、目標の設定を挟むことになり、クライエントの意向か定かでないために、明快に答えることが難しくなります。
【口頭試問の4つの定型質問】※キャリアコンサルティング協議会の場合
- 良くできた点・改善したい点
- クライエントの主訴
- キャリアコンサルタントとして捉えたクライエントの問題点
- 続きを行うとしたら、どのような方策を実行するか?
合格点に近づくには、やはり目標の設定をクライエントと共有するあたりまで行きたいですね。
問題の把握で終わってしまった場合
これでも、口頭試問の展開によっては、合格できると考えています。
実際、私もそうでした(笑)
正直に「問題の把握」で終わってしまったことを話して・・・
口頭試問の①の質問の改善点で、次は「目標の設定」まで、クライエントとラポール形成しながら面談したいと話すことを伝える。
そして、口頭試問の④の質問の際に、クライエントの気持ちに寄り添い、自身が感じた問題点の把握がクライエントの意向と合致しているか了承を得てから、「目標の設定」を行い、「方策の実行」を実施していきたい。
あくまで、クライエントの意向を尊重した態度を口頭で示すことが大切です。
さいごに
いかがだったでしょうか。
国家資格キャリアコンサルタントの試験対策は、15分のロールプレイと限られた時間で執り行われるため、特殊な雰囲気です。
しっかりと対策を行い、合格点を勝ち取りましょう。
下記のブログも参考にしていただけると幸いです。
キャリアコンサルタントは、絶対評価です!
一緒にキャリアコンサルタントとして活躍し、日本の労働者が明るくなれるよう支援をしていきましょう!
最後までご覧頂きありがとうございました。
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