【2024年最新版】キャリアコンサルタントの論述試験対策のポイント。具体的な解答の書き方を公開。

【論述対策】
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悩んでいる人
悩んでいる人

キャリアコンサルタントの論述試験対策のポイントがあれば知りたいな・・・

具体的な解答の書き方が分かれば嬉しいんだけど・・・

今回はこんなお悩みにお答えします。

この記事の信頼性/筆者紹介

匿名係長
匿名係長

この記事を書いている私は、某大手企業の人事管理職をしている匿名係長と申します。

キャリアコンサルタントの論述試験で36点(平均点/31.1点)を取ることができ、一発合格することが出来ました。

今回は、具体的な論述試験の解答の書き方について、記事を更新していきます。

【追記】

第15回から、論述試験の設問が4つに変わりました。

第15回を受験した方は、本当に大変だったと思います(汗)

しかし、考え方は大きく変わっていませんし、私は逆に書きやすくなっていと感じました。

それでは、解説に行きましょう。

論述試験の対策のポイントは?

国家資格キャリアコンサルタントの実技試験は「論述試験」と「面接試験」があります。

その中でも、事前に対策が可能な論述試験が合格へのカギです。

繰り返しになりますが私は、「キャリアコンサルティング協議会」の論述試験で36点(50点満点)を取ることが出来ました。

私の結果通知書

私の受験した、第13回の平均点は、31.1点だったため、平均点以上。

高得点ではなかったのかもしれませんが、合格に十分届く点数だと思います。

この記事をご覧いただき、少しでも合格に近づく方が増え、求職者や就活生への支援ができる方が増えると良いなと思い、作成することにしました。

お手元に、過去問と解答用紙をご準備いただきながら読んでいただけるとイメージしやすいと思います。

【設問1】 相談者がこの面談で相談したいことは何か?

この設問では、いわゆる主訴を書くところです。

相談者が相談したい、と思っていることを面談記録から要約して端的に書きましょう。

第16回の設問で、プロの解答は以下の通りです。

相談者は半年ほど前から不妊治療を始めた。お金がかかることもあり仕事を始めた方がいいのではと思う一方、治療しながら仕事ができるのか不安もある。以前のようには働けないと考え、本当に自分にできるのか、ずっと働かないっていうのは考えられない。

引用元 キャリコン.シーオー

【設問2】この事例を担当したキャリアコンサルタントがどのような意図で質問を行ったと考えるか

この設問では、キャリアコンサルタント側が質問をした意図を確認されています。

第16回では、以前のように働けないというのはどんなことですか?と質問をしています。

相談者は、自分では気づけていないため、視野が狭くなっています。

その視野が狭くなっている原因が何なのかを知るための質問です。

下記の7つのキーワードを頭に入れながら、解答を考えてみて下さい。

  1. 自己理解不足
  2. 仕事理解不足
  3. 情報不足
  4. 思い込み
  5. 組織理解不足
  6. コミュニケーション不足
  7. 中長期のキャリアプラン不足

プロの解答は、以下の通りです。

プロの解答でも、7つのキーワードのうち1つが入っていますね。

以前どのように働いていたのかを詳しく具体的に話してもらい、関係構築を行うとともに寄り添いながらイラショナルビリーフ等、思い込みがないかを知り問題をより明確にすること。

引用元 キャリコン.シーオー

また、関係構築と寄り添いながらという言葉も重要ですね。

【設問3】あなたが考える相談者の問題とその根拠を具体的に記述

①相談者の問題

問題については、2~3つほど書いてください

相談者の問題については、設問2にも書きましたが、7つのキーワードを軸に考えてみて下さい。

  1. 自己理解不足
  2. 仕事理解不足
  3. 情報不足
  4. 思い込み
  5. 組織理解不足
  6. コミュニケーション不足
  7. 中長期のキャリアプラン不足

プロの解答は、以下の通りです。

どんな働き方が自分に合っているかわからない。

治療と仕事の両立に関する情報不足があるように見受けられる。

自分自身が将来どうなりたいかが不明確。

引用元 キャリコン.シーオー

②その根拠

根拠については、相談者の発言から〇〇が考えられるという回答が定石です。

①の問題で記述した、根拠を7つのキーワードを意識して書きましょう。

相談者の発言以外は、キャリアコンサルタントの推測でしかありません。

  1. 自己理解不足
  2. 仕事理解不足
  3. 情報不足
  4. 思い込み
  5. 組織理解不足
  6. コミュニケーション不足
  7. 中長期のキャリアプラン不足

プロの解答は以下の通りです。

1、「他の働き方がよくわからない」という発言から正社員以外の働き方について理解不足があり仕事理解不足が見受けられる。

2、「お金がかかる」とあり不妊治療に助成金があることを知らない様子から情報不足が感じられる。3、他の働き方を知らず、働かないっていうのは考えられないとあり将来のキャリアビジョンが不明確な様子がある。

引用元 キャリコン.シーオー

【設問4】問3で答えた内容を踏まえ、今後あなたがこのケースを担当するとしたら、どのような方針でキャリアコンサルティングを進めていくか

また、論述では、CCの態度が見えにくいため、傾聴の姿勢を言葉にすることが大です。

引き続き、CLの悩みに寄り添い、ラポールを形成を行いながら~

を冒頭にいれると姿勢が伝わります。

また、来談者中心のため、CCから何か提案する際には「相談者の了解を得て~を実施する」等の表現が必要です。

~させる、引き出す、という表現は高圧的に感じられるため、避けたほうが無難です。

解答は、具体的に書くことが鉄則です。

例えば、CLの了解を得て、キャリアライフプランシートを作成して頂き、子育てと仕事を両立しながら、働くことができるという意思を確認して、就職先等の支援を行う。

など具体的な表現を書くことが点数をとることの最低条件だと考えます。

匿名係長
匿名係長

私は、短期的な働きかけ(CLが認識している目の前の問題)と中長期的な働きかけ(今後起こりえる可能性のあるCLが認識していない問題)を支援できるよう意識して解答を行いました。

プロの解答は以下の通りです。

1、引き続き相談者の悩みに寄り添い、傾聴しラポール形成を行いながら両立を目指していることをコンプリメントする。

2、仕事理解を深めるために現在の労働市場ではどのような働き方(派遣、契約社員等)がありどれが自身に合っているか知れるようサポートする。

3、不妊治療に関する助成金について情報提供を行う。

4、相談者に説明、同意を得てジョブ・カードを使ってこれまでのキャリアの棚卸を行う。

5、その上で自身の今後の仕事について中長期的なキャリアライフプランを作成してみることを提案し、相談者自身の思いや将来のビジョンと2の働き方に合った雇用形態について意思決定ができ、前向きに仕事ができるようサポートする。

引用元 キャリコン.シーオー

キャリアコンサルタントのおすすめの対策本

①キャリアコンサルタント試験模擬問題集

 日本産業カウンセラー協会の模擬問題集です。

 論述試験対策の解説はとても参考になりましたが、現在販売停止中のため別の教材を紹介します。

②キャリアコンサルタント実技試験 実践テキスト

 JCDAのものも含まれておりますが、対策テキスト自体が少ないため一通り目を通しておくと安心だと思います。

詳しくは「キャリアコンサルタントおすすめの試験対策本」で紹介しております。

さいごに

匿名係長
匿名係長

国家資格キャリアコンサルタント試験は、養成講座が終了して試験まで期間が空きますので、モチベーションを維持することが難しですよね…

この記事を見て、技術面や精神面で少しでも後押しが出来ればと思っています。

その他、私のブログでは、キャリアコンサルタントの試験対策に有益な情報を記載しています。

是非、ご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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